2013年8月31日土曜日

製作中の<お話>

自主映像コマ撮りアニメーション用に考えていたお話。
話はできていて人形も結構できているのに。。
なんだけど背景が…。
好きな話なので完成させたいです。


タイトル「フレンズ」
<登場人物>
少女(10代前半) 
少年(10代前半)

少年は学校一の賢い人間でした。
そして学校一の嫌われ者でした。
それは彼が自分が頭がいいことで皆を見下していたからでした。
少年は友達がいませんでした。
それはそうです。少年自身が友達はいらない、大好きなパソコンで
世界中の知識を知りたいので遊ぶ暇などない、と思ったからでした。
少年にはお気に入りの場所がありました。
海に沈む夕日が見える砦です。
ここにくれば誰にも邪魔されず一人で思慮深くパソコンを眺めることができました。

また
少女がいました。
少女は早く走れる脚を持ち、世界中を友達である犬と一緒にかけぬけていました。
ただ少女は言葉を知らないので人間の友達はいませんでした。
たまに人にぶつかって怒られても少女はただ驚いて、逃げるだけでした。

少女はずっと走りながらも自分が世界中の景色を見ていることを知りませんでした。
少女はただ走りたくて走っていたのです。

ある夕方、少女が海辺を走っていましたら
風が強く吹いてきて少女は目をつぶってしまいました。
そしたらドンッと音がして
目を開けると少年が倒れていました。
少年は右手を強く打ちました。パソコンも汚れてしまいました。
少年は怒って彼女を罵ります。
少女は少年が何を言っているか分からず、ポケッと突っ立っていたので
少年は左手で砂を掴み少女にめがけて投げつけました。犬は吠えているばっかりです。
少女の長いきれいな色をした髪は砂だらけになりました。
でも少年は少女が「言葉を知らない人」なのだと知り
謝りました。
少年はすぐ病院に行って右手に包帯をしてもらいました。
少女は少年を様子を見ようと近寄るともう片方の手で
あしらわれました。
少年は大好きなパソコンを開いても、キーボードが上手く打てないので
時間を持て余し、少女に言葉を教えてあげました。
「こんにちは」
「さようなら」
「ありがとう」
「また会いましょう」
少女は少しずつ言葉が分かるようになりました。
ある日少年が世界中の風景の写真を眺めていたら
少年は「虹のような花畑」の写真が好きでした。
眺めていると少女は「この花畑へ行ったことがある」
というように指をさしました。
少年は退屈していました。
少女もじっとしていて飽きてしまいました。
二人は「虹のような花畑」まで行ってみることしました。
少女は少年の左手を握り笑顔で走り抜けました。

(続く)


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